寮がある医療機関で働くと、住居費や水道光熱費などを節約でき、生活を豊かにできるイメージがありますが、セキュリティなどの問題で寮に関する情報が表に出ることは少ないため、正しい知識を持っておくことが大切です。看護師寮は、各医療機関が従業員に対する福利厚生の一つとして設けられているため、医療機関によって考え方が異なります。以前に寮に入っていたという看護師であっても、他の病院の寮についてはよくわからないでしょう。
例えば、看護師寮は一般的に職場の近くにあるものですが、いくつも病院を経営している医療機関の場合は、それぞれの職場に通うことができるように、各病院の中間地点に置かれたり、特定の病院の近くに集約して設けられることがあります。そのため、意外に通勤が不便だったり、時間がかかることもあるため注意が必要です。
また、寮の種類やあり方についても差があるケースが見受けられます。独身の看護師の寮はワンルームなどで一人暮らしができると思われがちですが、2部屋ある住居を他の看護師とシェアするという場合もあります。また、求人募集の情報として、寮のきれいな写真が載せられている場合でも、その医療機関が複数の看護師寮を持っていて、実際には写真とは別の寮に入ったということもあるようです。さらに、寮の入居期限が短めに設定されていて、仕事も生活も落ち着いたと思ったら、すぐに退去しなければならないケースもあるため、面接などの段階で詳細を確認することが必要です。